2018年12月06日

長崎健吾さん 群像新人評論賞 受賞

12月6日(木)

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今日はひとつ大変嬉しいご報告をお届けします。

11月22日付け高知新聞朝刊で報道されていたとおり、本校卒業生の長崎健吾さんの評論「故郷と未来」が、「第62回群像新人評論賞」を受賞しました。(この受賞に関する記事は、全国版の新聞各社でも紹介されています。)
「群像新人賞」は、講談社の文芸誌『群像』が創設した賞で、作家や評論家の登竜門とされている、伝統と格式ある賞として有名です。
今まで、著名な小説家や評論家の数々が、若い頃に「群像新人賞」受賞しています。
ちなみに「群像新人評論賞」は、3年前に「群像新人賞」の評論部門が独立したものです。

長アさんは平成19年3月本校を卒業後、東京大学に進学。東京大学大学院で日本中世史の研究を続けるかたわら、今回受賞した作品を執筆したそうです。

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長アさんの受賞作「故郷と未来」は日本民俗学の開拓者とされる柳田國男をテーマとした評論です。

選考委員の鷲田清一氏はこの作品について「全編、知見のひけらかしなどとは無縁の、控えめで丁寧な叙述」と評しています。同じく選考委員の熊野純彦氏、大澤真幸氏も、頭のよさや「あたらしさ」を競う風潮から独立した、切実さや気品を賞賛しています。しかも長アさん自身「高校生くらいの方が予備知識なしで読める」文章を目指したそうです。
ですから、在校生には、長アさんの文章を読んで、まっすぐ丁寧に考えるいとなみを味わってもらいたいと思います。
本文は『群像』12月号で読むことができます。
本校図書館で所蔵しているので、在校生のみなさんぜひ読んでみてください。
そして、寺田寅彦、やなせたかしといった偉大な諸先輩方から長アさんがつなげようとしているバトンを受けとってください。


受賞後に長アさんが本校を訪れ、在校生に柳田國男のこと、東京大学のこと、歴史学研究のことなどを話してくださいました。


今回の受賞発表は、本校の創立140周年記念日とほぼ同じ時期に重なり、祝賀ムードにさらに華やぎをそえてくれました。
ぜひまた母校に足を運んでいただき、後輩を激励していただけますようお願いいたします。
今回、長アさんが栄誉を得られたわけですが、本校を卒業生されたみなさんはそれぞれの持ち場で一隅を照らしておられるにちがいありません。
長崎さんをはじめ、本校卒業生のいっそうのご活躍を期待いたします。

posted by 教頭 at 11:41 | 日誌