8月6日(木)
今日8月6日、広島は75回目の「原爆の日」を迎えました。
今あらためて、犠牲者の冥福を祈るとともに、その歴史の事実と被爆体験、平和への希求を後世に伝えねばならぬことを、実感します。
ところで本日、高知南警察署で、「命を守るヘルメット講演会」が開催されました。
高校生を対象とした、自転車運転ヘルメット着用の啓発事業です。
高校生と大人と合わせて100人近くが集まりました。
講師は、塩見絵里香さん。
3年半あまり前、ご自身の子どもさんが自転車運転中に交通事故に遭いました。
その時はヘルメットを着用しておらず、頭部損傷により一時は意識不明に。
その後、子どもさんは奇跡的に意識を取り戻し、治療やリハビリを通して日常生活を送るまでに快復しました。
講演では、事故当日の出来事から現在に至るまで、その時々の思いや気持ちの変化などを語っていただきました。
当たり前のように生活できること、命があることのありがたさ、ヘルメットによって命を守ることの真意、等々。
飾り気のないその語り口が、よりリアルに切実に参加者に伝わってきます。
実は、事故に遭われた子どもさん、今年4月に追手前高校に入学してくれました。
講演会には子どもさんも参加し、質問を受けたり、自分の思いを参加者へ語ったりする機会もありました。
講演の後は、高知南署交通課からの県内交通事故の状況説明、参加者同士のグループでの話し合いなどがありました。
話し合われた内容は、代表者が発表し共有しました。
会場には、ヘルメットの展示コーナーも。
高知県内では、交通事故の件数自体は年々減り続けている一方で、事故件数に占める高校生の割合は増えています。
特に、高校生の交通事故の多くは、自転車事故です。
事故に遭わない、事故を起こさないよう注意するのはもちろんのこと、事故に遭ったときのことも考えねばなりません。
自転車性能の向上、交通量の増加、交通環境の複雑化という状況下の今、ヘルメットの存在感はますます大きくなっています。
貴重な体験談をお話しいただいた塩見さんに感謝いたします。